ギルバート・オサリバン「アローン・アゲイン」

2018/12/4/

夕方、職場の学校の中、授業の荷物をもって歩いていると、心の中から響いてきた
かすかなメロディ。それは、
ギルバート・オサリバンのアローン・アゲイン。
ときどきこんなふうに、ふとしたときに音楽が自動再生されてくるときがある。
今日は、オサリバンのアローン・アゲインが聴こえる、そういう
場面だったのだ。

この曲は、ロック音楽の中で、最もメロディが美しいものの一つだろう。
せつなく、流れるように、そして心に沁みる。

一度だけ和訳の歌詞を読んだのだが、孤独な少年を主人公にした
とても寂しい歌詞だったのを覚えている。

和訳を意識せず聞いた方が、メロディの美しさ、それにのってくる
ところどころ韻をふんだ歌詞、その英語の美しさそのものを味わえるような気がする。

それは、英語が苦手な日本人だからこそ、味わえる楽しさだと思う。
歌詞の意味を部分的に感じながら、音で聴く聞き方である。
外国人が、日本の和歌や古文の美しさを、音できいて感じるように。


僕が中学生の時だったか、このメロディがタバコのCMかなにかで流れて、
そのメロディが映像とともに僕の心の琴線にふれた。
「なんてきれいな歌だろう」
メロディも、歌声もせつないかんじだが、素敵だった。
次に、そのCMが放映されるのを待ち、しばらくしてようやく、
CMの映像の片隅に表示されている言葉から、アーティストの
名前を知った。ギルバート・オサリバン、なんて変わった名前だろう。
そのベストアルバムのCDをレンタルしてきて、聞いた。
一曲目にいきなりその曲、アローン・アゲイン(ナチュラリー)
があった。歌詞の意味を知ったのもその時だ。

そのあと(というのは、冒頭の教室にむかって歩いていた時のあとだ)
僕は、おもむろに教室のコンソールにパソコンを接続し、インターネットの
あるサイトから、アローン・アゲインを適度な音量で流した。
なにくわぬ顔をして...。

みんなにも聴いてほしい。
Alone Again, Naturally....

素敵な曲だ。

コメント

このブログの人気の投稿

佐野元春「ガラスのジェネレーション」

佐野元春「ジュジュ・佐野の音楽の本質①」